
かわら版 No.1514 『千葉豪雨』
2026/08/20
この度の千葉豪雨により多くの尊い命が奪われました。深く哀悼の意を表するとともに、被害にあわれた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
千葉県では13日夕方以降、線状降水帯が発生し雨雲が長時間同じ所で停滞したため、記録的な大雨となりました。この豪雨により、気象庁は最も危険度が高いレベル5特別警報を、大雨と土砂災害で船橋市や習志野市も含む広い範囲に発表しました。
今回の豪雨被害の特徴は、下水道や側溝の排水能力を超える大雨で、街中に水があふれる「内水氾濫」が起きたことです。2ケタに達した死者の多くが冠水した道路上で発見されました。立体交差するために掘り下げられた「アンダーパス」と呼ばれる道路も含めて、車が水没し車内に閉じ込められて犠牲になった方が複数います。
道路が冠水し動けなくなり、放置された車は一時的には約3000台。撤去作業は難航しました。車内に浸水するとエンジンが停止します。冠水時のリスクをよく知らず急に水かさが増す中で、パニックに陥った人も多かったのではないでしょうか。
長年にわたり消防団で活動してきた私の知人は、「こんなにたくさん『助けて』という電話をもらったのは初めてだ」と語っていました。しかし、これが最初で最後ではなく、「都市型水害」は今後もいつどこで発生するかわかりません。
そのための備えとして千葉豪雨をしっかりと検証し、内水氾濫対策を強化しなければなりません。ハード面の対策としては、下水道管を太くして流せる雨量を多くしたり、雨水を一時的にためる施設を造る方法などがあります。これらは着実に進める必要がありますが、お金もかかるし時間もかかります。
まずは、ソフト面の対策が急務です。冠水した道路を走行しないことが鉄則ですが、そのためにも道路が冠水しやすい場所の周知徹底が不可欠です。同様に大雨が降った時はアンダーパスに近づかないようにするとともに、「エアー遮断機」による事故防止も導入すべきでしょう。
水圧で車のドアや窓が開かない緊急時に備え、脱出用ハンマーやシートベルトカッターの常備も必要です。運転免許の交付や更新時に啓発すべきでしょう。
建物の浸水は約2300棟に上りました。その中には、地域医療の核となる病院や地域福祉の拠点のような施設も含まれています。
私は先日、県内福祉施設では最大規模の被害を受けた老人保健施設の役員の皆様のお話をお聞きしました。13日夕方、腰の高さまで浸水したそうです。15日までに電気ガス水道は復旧したものの、エレベーター4基、固定電話などは復旧の見込みなし(少なくとも2億円以上の修繕費)との由。
デイサービス、訪問看護、訪問リハは休止中。利用者約30名に影響しています。社用車15台のうち半数が使用不能。職員の通勤用マイカーも多数被害を受けました。
以上は、私がヒアリングした1例です。中道改革連合は「令和8年千葉豪雨対策本部」を設置しました。私は本部長代行に就きました。被害の実態やご要望をしっかりお聞きしていく決意です。