詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1186 『主座を保つ』

2019/08/05

  参院選を受け、8月1日から5日まで臨時国会が開催されました。参院の正副議長の選出や常任委員長の人事などを決めるためであり、特に法案の審議があったわけではありません。


  最も注目されたのは、「れいわ新選組」から初当選した2人の議員でした。難病の患者と重度の障害者である両議員が活動できるように、国会のバリアフリー化が一挙に進みました。議員定数増に伴う改修工事よりも、はるかに意義のある突貫工事だったと思います。


  お2人は今回の選挙で初めて導入された「特定枠」で出馬しました。比例代表で、政党が当選者の優先順位を予め決めることができる制度です。背景にあるのは鳥取県と島根県、徳島県と高知県が合区となったことです。どちらかの県からしか候補を擁立できなくなり、もう片方の県からも議員を出したい自民党の党利党略によって導入されました。


  定数増と特定枠の選挙制度改悪に、野党はこぞって反対しました。だから、自ら反対した制度を直ちに利用しようという発想はありませんでした。ところが、「れいわ」は障害を持つ人を国会に送るための手段として、特定枠を活用しました。見事としかいいようがありません。脱帽です。


  困難な病気を持っている人も重たい障害を持っている人も暮らしていける社会は、誰にとっても住みやすい社会でしょう。そんな社会を実現するために、両議員のご活躍を心から期待したいと思います。


  私は33年前、船橋を新鮮な若者の目で見直そうと「船橋新鮮組」という政治団体をつくり、時代考証に基き水色の羽織を着て街頭に立ちました。その時に考案したチラシが、今もお配りしている「かわら版」です。しかし、「新撰組は佐幕派だぞ。君の志は倒幕ではないのか」と、通勤途中の会社員の方からご指摘を受け、県議選挑戦後に政治団体を解散しました。


  以上のような原体験がありますので、山本太郎代表率いる「れいわ新選組」の大胆かつ斬新な手法は、自分の原点を鮮烈に思い出させてくれるインパクトがありました。今後もその動向を注視し、学ぶべきところは吸収していきたいと思います。


  ただし、中道という主座を保つことが大前提です。中道左派がより左側のラディカルな勢力に引っ張られ、中道右派がより右側の勢力に利用され、中道が分断されかねない状況です。次の総選挙の前に、中道の大きな塊を再構築することが私の使命です。


  

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