詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1187 『緊張感の欠如』

2019/08/19

  北朝鮮が日本海に向けて、弾道ミサイルを次々と発射しています。まるで、ゴルフの打ちっ放しの練習のようです。


  しかし、政府も報道もミサイルを「飛翔体」と呼んでいます。飛翔体とは空中を飛んで移動する物体であり、弾道ミサイルのみならず航空機や宇宙ロケットも含まれます。北朝鮮の政治的意図や飛翔体の形状からミサイルであることは明らかなのに、敢えて曖昧な呼称を使い断定することに慎重です。


  分析の結果、短距離弾道ミサイルの発射だったと判明しても、事を荒立てまいという思惑を強く感じます。


  まずは、トランプ米国大統領。「問題ない。ありふれた短距離ミサイルだ」「金正恩とは短距離ミサイルの発射中止の約束は交わしていない」「だから北との交渉は続ける」と、述べています。核を搭載した米国本土に届くような長距離弾道ミサイルでない限りは問題なしとする、米国第一の真骨頂ともいえる発言です。


  安倍総理にいたっては、「日本の安全保障に直ちに影響を与えるような事態は確認されていない」と、平静を装っています。2~3年前は国難と危機感を募らせていたはずなのに…。無条件で日朝首脳会談を実現したいのでしょうが、相手からは足もとを見透かされているのではないでしょうか。


  そもそも、国連安全保障理事会の決議は、北朝鮮に弾道ミサイル技術を使ったいかなる発射も禁止しています。即ち、ミサイルの射程の長短は関係ないのです。公園でゴルフの練習はしてはならないと決めておいて、ドライバーは振り回してはダメだが、アイアンならいいと勝手に解釈しているのと同じです。


  新型の短距離ミサイルの精度が高まることは、明らかにわが国にとっては脅威です。その連射という挑発を許している安倍政権は、著しく緊張感が欠けています。


  安倍政権の緊張感の欠如は、北海道の海から島が消滅してしまったことに気付かなかったことにも表れています。北海道の猿払村沖の無人島「エサンベ鼻北小島」が、海上から姿を消しました。波や流氷で浸食されたのかもしれません。


  しかし、この島は単なる小島ではありません。日本の領海や排他的経済水域の基準点となる「国境離島」の1つなのでした。全国に484の国境離島がありますが、消失したものは他にありません。


  プーチン大統領と26回も会談を重ねましたが領土問題で進展がないのみならず、島を消滅させ領海まで狭くしてしまうとは…。島の保全を怠り、水没するまで放置してきた責任は極めて重大です。


  

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