詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1258 『危機管理巡り論戦』

2021/02/22

  2月15日、5年ぶりに衆院予算委で質問に立ちました。持ち時間は45分間。限られた時間なので他の閣僚は呼ばず、菅総理と1問1答の質疑を行いました。主に取り上げたのは、危機管理の基本のキについてです。


  2月13日午後11時8分、福島と宮城で震度6強を記録する大きな地震が発生しました。衆議院赤坂宿舎に住む菅総理が官邸に入ったのは午後11時28分。この所要20分をどう見るかです。


  首都直下型地震だったらどうなったでしょう。道路が陥没したり、倒壊した建物により道路が寸断される可能性があります。信号機も機能していないかもしれません。そんなときに赤坂と永田町は目と鼻の先ですが、20分では官邸に到達しないでしょう。北朝鮮がミサイルを発射すれば、10分でわが国に着弾します。


  これらを指摘した上で、官邸から歩いて0分と近接した「公邸になぜ住まないか」と質しました。総理は「政府で連携しながら国民の命を守ることができる」と、正面からは答えようとしませんでした。1分1秒でも早く官邸に入る、そのためにより万全を期すという姿勢が全くありませんでした。


  警備上の問題もあります。衆議院赤坂宿舎は26階建です。たくさんの議員とその家族が居住しています。郵便、新聞、洗濯、宅配、デリバリーと業者もたくさん出入りしています。ベランダに出れば隣のマンションから丸見えです。窓ガラスも防弾仕様ではありません。


  しかも、空き家状態にもかかわらず、公邸の維持管理費が年間1億6千万円に上ります。総合的に考えて、「公邸に入らない理由が分からない」と、たたみかけました。しかし、総理答弁はムニャムニャ。何も合理的な説明はないけれど、かたくなに公邸入居を拒みました。


  世界の首脳は危機管理上、食住近接のところに住んでいます。米国大統領はホワイトハウス、英国首相はダウニング街10番地、フランス大統領はエリーゼ宮、中国首脳は中南海、韓国大統領は青瓦台、ロシア大統領はクレムリンです。わが国の総理はわがままです。


  20年前のえひめ丸事件以来、総理と官房長官のいずれかが在京する不文律がありました。この鉄則を破ったのは安倍政権でした。菅官房長官当時、国政選挙の応援で安倍前総理とそろって何度も東京を離れた記憶がありましたので、2019年参院選期間中にそろって官邸不在だった日数をたずねました。


  菅総理が「17日間」と答弁すると、議場からは「えーっ」と驚きの声があがりました。公示から投開票日前まで毎日いなかったということです。1億2千万人の国民の生命と財産を守る危機管理よりも、政局を優先してきたということです。


  危機管理を担当する官房長官時代から危機管理意識が欠如していた人物が、コロナ禍という時代に総理になってしまいました。論戦を通じて不安が募りました。


  

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