詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1343 『休戦!?』

2022/12/26

  ジョン・レノンがビロードのような声で歌う「ハッピークリスマス」は、クリスマス・ソングの定番です。ベトナム戦争中の1971年に作られた名曲です。「war is over」(争いは終わる)、「if you want it」(もし君が望むなら)といった歌詞が、今年は殊のほか心に染みました。


  ロシアがウクライナ侵略を始めたのは2月、戦いは長期化しています。最近は露軍によるエネルギー施設への攻撃が続き、ウクライナ国民は寒さに耐え、暗闇でクリスマスと新年を過ごすことになりました。


  ベトナム戦争下では南北ベトナム軍双方が、「テト」と呼ばれる旧正月の間は暗黙のうちに休戦とする慣例がありました。更に遡ると第1次世界大戦下の1914年12月24日から25日にかけて、西部戦線の英軍と独軍が停戦状態になりました。


  しかし、ロシアはクリスマスや新年に合わせた一時停戦を否定しました。したがって、日本も含めた国際社会は、厳寒のウクライナに対する越冬支援を強化しなければなりません。そして、来年こそは短期休戦ではなく、本格的な停戦を実現する年にしたいものです。


  ロシアによるウクライナ侵略は、世界的な資源高や穀物高を惹起し、各国はインフレとの戦いを余儀なくされました。日本でも値上げラッシュとなり、物価高対策が大きな争点となりました。新型コロナウイルスの累次にわたる感染拡大により、その対応に追われた1年でもありました。


  内外ともに課題が山積していましたので、逆に充実した国会活動を行えました。衆院財務金融委員会を主舞台に、鈴木俊一財務大臣や黒田東彦日銀総裁らを相手に、弛みきった財政運営や硬直的な金融政策などを厳しく質しました。


  予算委員会では2回、岸田文雄総理大臣と論戦を交わしました。2月は戦略的経済外交、6月は対ロシア外交などを中心に大局に立った質疑を行いました。


  10月25日には、衆議院を代表して安倍晋三元総理に対する追悼演説を行いました。党派の違いを踏まえつつ、国家を背負う重責を経験した同じ政治家として、秘話を交えながら故人の在りし日を偲びました。


  これらの国会活動については、毎週「かわら版」を通じて皆様にご報告いたしました。1年間にわたりご愛読いただき、深く深く感謝申し上げます。私も年末年始は休戦させていただきます。「かわら版」は来年1月4日から配り始めます。


  皆様良いお年をお迎えください。


  

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