詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1350 『多様性の尊重を』

2023/02/20

  岸田総理の秘書官だった人物による同性婚を巡る差別発言は、人権に対する無理解では済まされない内容でした。「見るのも嫌だ。隣に住んでいるのも、ちょっと嫌だ」「認めたら、国を捨てる人が出てくる」と、嫌悪というより憎悪しています。


  「秘書官室もみんな反対する」という発言も、看過できません。内閣総理大臣には複数名の秘書官が付き従い、機密の事務を行ったり、政府各部局や与党等との調整などを行っています。岸田内閣は現在8名体制です。


  政務を担当する政務担当秘書官が2名。そのうちの1名がご子息です。外務、財務、防衛などの各省庁出身の事務担当秘書官は6名。通常は総理大臣を身近で支える極めて同志性の強いチームです。その秘書官室の空気が、「多様性のある社会を目指す」としてきた政府の方針と全く真逆だったのでしょうか。


  官邸中枢のみならずこれまでも自民党議員からは、性的少数者に対する差別発言が続いてきました。「LGBT理解増進法案」も自民党内に異論が多く、成立の見通しが立っていません。選択的夫婦別姓も戦前からの価値観が崩れてしまうという理由で、議論が全く進んでいません。


  多様性を尊重する動きに抵抗することこそ、保守だと勘違いしている議員が多過ぎます。古来、日本人はもっとおおらかであったはずです。私は「陰険な保守」とは一線を画し、「穏健な保守」をめざします。


  特に、千葉県の政治風土は塗り変えていかなければなりません。何と全国で唯一、男女共同参画条例が制定されていない男尊女卑の県なのです。男女がお互いに尊重しあい、職場、学校、家庭、地域などの社会のあらゆる分野で、性別に関わらず個性と能力を十分に発揮し、喜びや責任を分かち合うことになぜ躊躇するのでしょうか。


  県議会で圧倒的に多数を占める自民党が反対してきたからです。しかし、昨春、熊谷知事が誕生し、次々と県政改革に挑むようになりました。そして、昨年の12月議会で男女共同参画条例の制定を迫る「野田たけひこ県議」が作成した立憲民主・千葉民主の会の代表質問に対し、男女共同参画に加え、LGBTなど性的少数者への理解、障害者の社会参加なども包含した多様性を尊重する条例制定を検討すると答弁しました。


  多様性尊重条例の制定を確実に実現するためには、佃煮にしたいくらい沢山いる自民党県議を減らし、熊谷知事を力強くサポートする県議をふやさなければなりません。4月の統一地方選挙では、「熊谷県政はGO」「岸田政権はNO」のうねりをつくりたいと思います。


  

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