詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1366 『安倍元総理1周忌』

2023/07/03

  7月8日は安倍晋三元総理の1周忌です。私は昨秋、衆院本会議で追悼演説を行いましたが、いま改めて演説に込めた思いを再確認したいと思います。


  演説の冒頭と結びの2箇所で、「政治家の握るマイクは、単なる言葉を通す道具ではありません。人々の暮らしや命がかかっています」と表現しています。マイクを握り日本の未来について前を向いて訴えているときに、後ろから襲われる無念さを党派を超えて共有したかったからです。


  そして、「暴力に怯まず、臆さず、街頭に立つ勇気を持ち続けようではありませんか」と、議員各位に呼びかけました。今年4月には現職の岸田文雄総理も襲撃されるなど、政治家にとってはリスクが高まっている時代です。だからこそ、民主主義を後退させないために、覚悟を固めて街頭に立たなければなりません。


  1986年10月1日以来、私は駅頭に立ち続けてきました。「駅前留学はNOVA、駅前演説はNODA」というくらいに。今までは船橋市内の活動でしたが、次の総選挙は船橋東部と習志野市全域からなる新14区で立候補するため、最近はドキドキしながら習志野市内の駅にも立っています。


  早朝の駅頭活動の月間予定表を公表しているため、全国各地からわざわざ見学に来られる方々がいます。「本当にやってるわ」と確認された後、一緒に記念撮影して帰られます。益々休むことができなくなってきました。


  安倍元総理に対する追悼演説に込めたもう1つの思いは、講道館柔道の「自他共栄」の精神です。平たく言えば、相手がいるから稽古ができ、相手がいるから試合ができるという精神を養い、自他共に栄える世の中を作ろうというものです。


  私は2段です。柔道部出身なのに政界では「寝技が下手」といわれています。でも、名誉6段のプーチン大統領よりは、講道館の精神を理解しているつもりです。安倍元総理は私にとっては「仇のような政敵」でしたが、彼のお陰で党首討論などで火花散るような真剣勝負を戦えたと思います。


  国会は口喧嘩する場ではありません。政治的立場が異なっても相手に対する敬意を忘れず、丁寧に議論を積み重ねながら一致点を見い出す場だと思います。


  私が総理の時代、当時の谷垣禎一自民党総裁から、民主党と自民党がめざす先は「上越新幹線に乗るのか、東北新幹線に乗るのか」くらいの違いがあると言われました。私は「ならば大宮までは一緒に行ける」と返しました。


  具体的な政策に違いがあったり、あるいは目的地に多少のズレがあったとしても、果たしてどこまで一緒に行けるか。それを探り当てるのが分断の時代の政治だと思います。与野党のトップが一致点を見い出すために、もっと党首討論を活用すべきだと思います。


  

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