かわら版 No.1475 『党首会談ラッシュ!』
2025/10/17
10月15日は党首会談デーでした。まずは午後2時、先方からの申し入れにより自民党の高市早苗総裁と会談しました。要件は10月21日から始まる臨時国会において「首班指名選挙に出ます」というご挨拶でした。
高市さんは総裁に就任して以来、馬車馬のように働いているのでしょう。とてもお疲れのように見えましたので、彼女が尊敬している安倍晋三元総理にまつわるエピソードをお教えしました。
第1次安倍政権は総理が体調を崩し短命に終わりましたが、第2次安倍政権がスタートする時に側近たちが総理心得メモをつくりました。その中に次のような項目が盛り込まれていました。
「休息の重要性。休息する時間がなければ継続できない。総理日程には、例外なく昼2時間、午後1時間程度の空き時間を設ける」
このことは綿密な取材で定評のある船橋洋一先生が著わした「宿命の子」の中で記されています。党首は政治責任を伴う果てなき決断の連続で、心休まる日などありません。だからこそ、休息は重要であり、上手に休息するセルフマネジメントはリーダーの素養として必須であると説きました。
高市さんは素直にうなずいていました。この日は和やかに談笑しました。でも、国会が始まったら敵味方に分かれ、丁々発止の論戦を行います。
同日午後4時からは首班指名選挙をめぐり、立憲・維新・国民の野党3党の党首会談を行いました。呼びかけ人は私でしたから、なぜ野党が連携して首班指名選挙を統一候補で臨むのかという、そもそも論をまず話しました。
自民党から政権を奪えたのは、1993年の8党派による細川連立政権。そして、2009年の民主党を中心とする政権。この2回だけでした。そして、今。自公の連立解消により、野党が力を合わせれば政権交代可能な状況となりました。十数年に1回のチャンスが到来したのですから、チャンスをつかむための知恵を出し合おうと提案しました。
そして、公明党が連立離脱した最大の理由は、自民党が政治とカネをめぐる不祥事を惹起しながら反省がないことでした。だとするならば、2つ3つの政策実現のために政治とカネの問題にけじめをつけたと言い切っている自民党を補完してはなりません。野党が共に政権を担ったほうがより多くの政策を実現できると説きました。
さらに、政党が異なるのだから、基本政策が完全に一致するとは限りません。多少の違いがあってもお互いの考え方を理解し合えれば、政権運営できるはずです。むしろ複数の政党が集まり、多様な国民の意見を政治に反映できるのではないかと訴えました。
そして、憲法、外交・安保、エネルギー等の政策課題の意見交換をしました。野党統一候補実現のために粘り強く頑張ります。
10月17日には、公明党の斉藤鉄夫代表と会談しました。共に右にも左にも流されない中道路線。かみ合った議論ができました。