詳細 | かわら版 | 衆議院議員 野田 よしひこ

かわら版 No.1521 『簗農水相辞任』

2026/10/15


  簗(やな)和生農林水産大臣が辞任しました。総理にとっては「私の大事な簗ちゃん」だったかもしれませんが、野党のみならず与党内からも進退を問う声が上がり、事実上の更迭に追い込まれました。大臣の辞任は当然です。


  第1に、先の衆院選で簗氏を応援しなかった首長がいる2市町の道路予算を削減したとした発言。自分を応援してくれた自治体には予算を増額し、応援してくれなかった自治体の予算を実際にカットしたなら露骨な利益誘導です。予算の増減をしていなくても、タチの悪い虚偽による自治体や有権者への脅しであり、到底許されません。


  当該発言は自民党大田原支部における発言ですが、本人も認めているように「他の支部の集まりでも、そうした話をしていたのは事実だ」との由。すなわち、単なる失言ではなく、政治家として確信を持って発言していたということです。


  このような人物が約3兆円もの農林水産省の予算を、公平・公正に配分するでしょうか。誰もが不信を抱くでしょう。大臣の資質なしと断ぜざるをえません。


  第2は、衆院選公示日の今年1月27日、支持者を出陣式にシャトルバスで無料送迎したとする公職選挙法違反の疑いです。候補者が演説を聞いてもらうために有権者をバスで会場まで運ぶことは、公選法第二百二十一条が規定する「利益供与」の疑いが濃厚であり、「買収罪」の可能性があります。


  さらには、投票依頼などの選挙運動に報酬を支払っていたとする「運動員買収」の疑いも、新たに浮上してきました。公選法違反の「疑惑のデパート」化しつつあります。大臣としての資質以前に、議員としての資格が厳しく問われています。


  地元自治体の道路予算を巡る一連の発言で「技あり」。相次ぐ公職選挙法違反の疑惑で「技あり」。「合わせて一本」で大臣の辞任は必然の結果でしょう。このような政治不信を招く深刻な事態に対して、「ダサい」という程度の総理の認識は任命権者としての責任感に欠けます。


  そして、最も憂慮すべきは農政の停滞です。農水省は省内に「簗大臣お支えチーム」をつくるなど不祥事対応に追われ、約1か月にわたり山積する課題が放置されたままです。


  足元では、米の民間在庫が過去にない規模で積み上がり、価格の下落が続いています。このままでは生産者の経営は立ち行かなくなります。需給の安定のため備蓄米の買い戻しが急務です。資材価格高騰への対策も消費税減税に伴う農家支援なども、焦眉の急です。


  わが千葉県では、千葉豪雨や台風25号などにより、米、落花生、にんじんやネギなどの農作物や農業用施設が大きな被害を受けました。10月12日に簗大臣が視察する予定でしたが、キャンセルになりました。被害の実態を把握し、国としての支援を早急に行うべきです。


  とにもかくにも、新農相には停滞の打開に全力を尽くしてほしいと切に思います。


  

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